フナイ製 FBR-HW510 を2TBレコーダに改造
写真・文 JH8KZW
これは、飽くまでも改造の報告です。改造を勧めるものではありません。
改造には危険が伴います。特にチップ部品のハンダ付けなど経験ない方の改造は確実に故障します。
また、ロットの違いなどもあり、この改造で確実に動作する保証もありません。
この記事を元に改造して事故や故障が発生しても責任は取れませんので、ご注意ください。
FBR-HW510には2.5インチ500GBのHDDが内蔵されています。手元にあるHDDで容量を増やそうと、
2TBの3.5インチHDDに載せ替えてみましたが、HDDは認識されず、モーターすら回りません。
HDDへの供給電圧を調べると、+5Vは供給されているものの+12Vは供給されていないことが判りました。
このままでは+5Vだけで駆動する2.5インチHDDしか使えず、手元のHDDを活かすことが出来ません。
そこで、+12Vの供給方法を考えてみました。
基板は上位機種と共通して使われていることが多いので、部品が省略されて機能しなくなっているのでは?
と踏んで、基板上をよく眺めてみました。やはり、ソケットの根本部分に空きランドがあります。
下の写真の赤丸で囲んだ部分です。
拡大してみます。
テスターで調べると、Aは+12V、Bは完全にオープンですがソケットを介してHDDの+12V端子に接続
されています。CはGND、DはGNDとの間に抵抗値を持っています。
AとBを短絡するだけで3.5インチHDDを動作させられそうです。しかしAとBを短絡するだけでは、
HDDのモータは回りっぱなしになってしまいますし、そもそもこんな空きランドも必要なかったはずです。
シルク印刷の記号(Q,R,C)から、この空きランドがHDDへの+12V供給ラインとして働くロードスイッチ
回路であることは明らかです。Dはそのコントロールの信号だと思われます。
回路はつぎのようにしました。ロードスイッチ回路の基本回路そのままです。
早速、下の写真のように組み上げてみることにします。
ランドに対し、FET以外の手持ちの部品のサイズが大きすぎたため、下のようになってしまいましたが、
しっかりとHDDが作動しています。
ラジオ少年AMP-1DXXを超3極管接続アンプに改造
写真・文 JH8KZW
ラジオ少年のAMP-1DXXは、AMP-1DXのトランスを強化して、より多くの電流を取り出せるように
なっています。これを超3極管接続アンプとして仕上げることにしました。
このWebをご覧になってご連絡をくださった、長崎県にお住まいの「S氏」が製作なさった超3アンプをお借り
しての実験です。AMP‐MINI‐DXの超3極管接続アンプにも満足でしたが、よりクリアで透明感のある音
が飛び出しました。
ただ、AMPー1DXXを超3極管アンプに改造すると、電源オンの数秒後にポップ音が発生してしまいます。
また、電源のケミコンの容量が不足しており、電源のリップル音が発生します。
そこで電源部にリップルフィルタ(回路図中の1.5MΩ+10μF)を加えて、電圧の立ち上がりを遅らせる
ことによって、リップルによるハム音と、先のポップ音を取り除きました。
(電圧が安定するまで2分以上掛か
りますので、5KΩのバイアス調整時には注意が必要です)
下に回路図を載せます。手持ちの部品で作ったので、いまではあまり使わない古めの部品も使われています。
規格表を参考にもっと手に入りやすい部品に置き換えることをお勧めします。
ラジオ少年AMP-MINI-DX超3極管接続アンプに改造
写真・文 JH8KZW k.tsubata@nifty.com
札幌のNPO法人「ラジオ少年」では、10000円(2014年11月現在)という信じられない低価格のステ
レオ真空管アンプキットを頒布販売しています。
(50BM8の3極部で電圧増幅、5極部で電力増幅)
50BM8は6BM8とヒータ電圧が違うだけの球ですから、超3極管接続アンプへの改造にはピッタリです。
今回の改造アンプの音はとても素晴らしく、そのバランスの良さに驚きました。もしかするとこのキットの
OPTは、6BM8系の超3極管接続アンプにベストチョイスかも知れません。キットには、加工済みシャーシ
に加え、見栄えが良くなるサイドウッドまで含まれています。電源部もキット標準のまま利用出来ますから、
お安く超3極管接続アンプの作製が出来ます。
ところで、このキットに使われている電源トランスにはショートリングや磁気シールドケースがありません。
取り付けを工夫しなければ電磁誘導ハムがOPTに乗ってしまいそうです。
試しにOPTと電源トランスを取り付けてAC100Vを通電してみると、スピーカからは電磁誘導による
雑音が盛大に発生します。シャーシに新たな加工をしないことを前提にすると、トランスのタブを起こし横向き
に取り付けるとこの雑音が小さくなります。ただ、OPTに動作電流が流れているときには、この雑音は小さく
なるので、先ず作ってみることにします。
部品はラグ板を使って半田付けをしていきます。ドラブルを招かないようにするポイントは、ACラインを
しっかり撚り合わせること。アースラインにループを作らないことです。また、使わないOPTのリード線は
発振などのトラブルを呼び込むので、短く切って丸めて止めておきます。
部品の取り付けが終わったら、良く確認をしてから通電します。直ぐに5極部のカソード端子とGNDとの
間が39Vになるように半固定抵抗を調整して出来上がりです。この調整は、片チャネルずつ真空管を取り
付けて調整すると安全なのですが、ヒーターが2本直列で100Vに接続されているので、残念ながら片チャ
ネルずつの調整が出来ません。5KΩの可変抵抗の値を0Ωにしてから通電し、ヒーターが暖まったらすぐに
両チャネルのカソード電圧を調整して真空管を壊さないように注意します。
最初のもの
残念ながら電源のリップルの影響が大きくて満足を得られるような結果ではありません。そこで、リップル
フィルタとしても働く定電圧電源を作ることにします。
私の手持ちの部品の関係で下の回路になってしまいました。(定電圧回路の出力電圧は180Vにしました)
改良したもの
劇的な改善効果がありました。スピーカに耳を近づけると微かにハム音が聞こえる程度になり、とてもバラ
ンスのよい音になりました。
さらに、OPTを手持ちのラジオ少年のBT-OUT-6に換えてみました。この交換ではシャーシの加工が必要に
はなりますが、透明感が増し、低音が豊かで締まりのあるものに変化しました。ピアノ+ベース+ドラムの
ジャズトリオの演奏では、とてもバランス良く、そのピアノの音のバランスには、知人のピアノの調律師が
コストパフォーマンスの高さに驚いていました。
入力をオープンにしてボリュームを最大にすると発振するので、回路定数と回路の一部を変更しました。
ゲインが上がり、入力オープンでの発振もなくなりました。